不動産取引に多いトラブルその2~実際にあったトラブル事例~

お盆休みも挟んで、前回から少しお時間経ってしまいましたね。前回は、新規に土地や建物を購入する際には、「注文の多い料理屋さん」ならず、「注文の多い買主さん」として、土地・建物のことをしっかり聞くようにしましょう!!、というお話しでした。今回は、実際に私のところにきたトラブルを参考に、確認すべきポイントをご説明します!

 

土地でよくあるトラブルは、「土地に瓦礫が埋まっていて、撤去費用がかかる」、「前の所有者がクリーニング屋さんで、薬品の汚染が心配」や、「文化財が埋まっている」など、土地に一見して分からないようなトラブルがあるケースです。この手のトラブルは、通常、買主側の仲介会社さんが対策してくれるものですが、いい加減な業者さんもまだまだいます。もとの土地の所有者さんや、利用形態を聞けば、ある程度リスクを避けることができます。ヒヤリングをして疑わしいなと感じたら、土壌調査を事前に行っておくのも良いかもしれません。

 

建物でも、多いトラブルは、「雨漏りがする」、「屋根が傷んでいた」、「白アリがいた」など、こちらも一見して見えない瑕疵が多く潜んでいます。こういうものは、土地の瑕疵に比べて、事前に調査することが難しいですが、少なくとも、こういったトラブルがないかを確認し、状況によっては、専門業者の調査を入れておくのも良いです。

 

売買、賃貸問わず意外と多いのは、土地や建物自体ではなく、近隣トラブルですね。近所でも噂のおかしい人が隣に住んでいるとか、賃貸マンションであれば、騒音トラブルは、確認しておいたほうが良いです。近隣トラブルでも、ひどいものだと、刃物をもって、押し掛けられたというものまでありましたので、、、場合によっては非常に大きな問題になります。。。

次回は、確認した上で、「どうトラブルに備えるのか」についてお話しします!

とにかく明るい弁護士の近況

暑い暑いといっていたら、もうすぐ夏も終わりですね。今年の夏は、単純な暑さよりも、湿気と雨がきつかった気がします。そんな夏の終わりも近づいてきたので、今年は、お付き合いのある方々と、夏の締めに高尾山に登ってきます!昨年、富士山に登ってから、「山部」として、定期的に登っています。私みたいな俗物でも、山に登ると少し心が洗われる気がします。来週末の山登りではしっかりとデトックスしてきます!(平成29年8月21日発行 文責:山村 暢彦)