現場主義について
現場主義ということで、弁護士が顧問先の実情を知ることは非常に重要です。
現場の仕事内容を知らなければ、契約をチェックするといっても、「てにをは」を直したり、 一方的に顧問先が有利になるように条文を変えることくらいしかできないことになります。
このように、現場を知るのは大切ですが、こと法律遵守の問題になりますと、少し困ることもあります。 私も法務部員として、会社の第一線の人たちの苦労等良く理解していると、少しくらい法律上問題があるときにも、 このくらいなら仕方
ないかなといった風に、考えやすくなったこともあります。
現場の実情、苦労を知った上で、法律的にも正しいものを徹底していくのは、それほど簡単なことでもないと感じています。