【下請・フリーランス新法】下請法・フリーランス法に違反していると気付いたときに

この号で、下請法・フリーランス法の解説は終了です。
最後に、「相手方が下請法・フリーランス法に違反しているかもと思ったときに、どうしたらいいか」という問題を解説します。
とくに、取引が継続している相手方の場合、表立って「法律に違反していますよ」と指摘すると関係が悪化し、ときには解約につながる可能性もあるため、とても難しいところがあります。
 そのため、一般的には企業の側から「弁護士にも相談しているのですが……」といった形でやんわりと切り出しながら、相手方と交渉し、有利な条件に変更してもらうことが多いです。
それでも相手方が対応しない場合は、全国に設置されている「下請かけこみ寺」や公正取引委員会の地方事務所、商工会議所・商工会の窓口に相談する方法もあります。
 また、下請事業者が自ら公正取引委員会や中小企業庁に申告することも可能です。この場合、誰が申告したかは明らかにはされませんが、親事業者に察知される可能性はあるため、その点には注意が必要です。
さらに、支払い遅延の場合には、弁護士が直接相手方と交渉して弁済を求めるといった対応も考えられるでしょう。
さまざまな対応策がありますが、何を優先するかという観点で弁護士と協議しながら対応を決めていくのがよいでしょう。
以上で、下請け関係のコラムは終了となります。ありがとうございました。

 

次回からは事業承継・引継ぎをテーマに解説していきたいと思います。

 

週末のおでかけ日記

先日(といっても、まだ2月の寒さが残る時期に)顧問先の方がゴルフに連れて行ってくださいました。しかも同僚の原田も一緒です。天気予報では極寒の一日になると覚悟していたのに、いざプレーを始めてみると、風もほとんどなく意外と快適! 「あれ、もしかして寒さに慣れてきた?」などと勘違いしそうになるくらいで、平和な時間が続きました。ところがどっこい、最後の3ホールあたりで天気が急に豹変。まさかの吹雪アタックをお見舞いされるハメに。やっぱり春の天気は気まぐれですね。先週はまだ冷え込む日もありましたが、どうやら今週からは一気に暖かくなるそうです。油断して急な気温の変化にやられないよう、皆さんも体調管理にお気をつけください。                      (2025年3月10日 文責:杉浦 智彦)