今号のトラブル: 長時間労働対策(1)
「会社を守る法律相談」が、4月からリニューアルしました!「ワンポイント法律情報」から、「会社を守る法律相談」を経て、「新・会社を守る法律相談」に。そして更なる進化を遂げ、「新・新・会社を守る法律相談」へ…、と考えたのですが、このままだと「新」が増えるだけなので、タイトルは変えず内容だけリニューアルすることにします(笑)。
その内容ですが、私は、変わらず労務に絞って解説してまいります。そうなると形式も中身も何もかわらないじゃないか、という厳しいご批判に対しては、より充実した内容のご提供でお返ししたいと思います!
さて、前振りはこのくらいにして、心機一転、新しいシリーズを始めたいと思います。今回のテーマは、長時間労働対策です。一昔前は、「雇止め」や「派遣村」、その後、「ブラック企業」の話題が来て、最近のトレンドは、ずばり「長時間労働」とその対策です。
非常に話題になった電通事件(一昨年の12月に、電通の従業員が過労自殺した事件)から、役所が本気になっています。大阪と東京の労働局に、「過重労働撲滅特別対策班」という、長時間労働問題を専門で取り扱う部署が設置されました。発足から約一年が経ちましたが、その積極的な姿勢が評価されています。
これまでと何が違うかといえば、はっきり言って、これまでは、形式的なヒアリングと、それに対する指導程度で収まっていました。これに対し、昨今は、労基署が、会社の家宅捜索(捜索差押え)など、強制的な方法で資料などを収集し、行政指導や勧告ではなく、書類送検という刑事事件に発展させていることです。さらに、つい先日、5月12日、厚労省が、「書類送検した企業を月に一度公表する」と発表しました。去年の10月から300社以上が摘発されており、すでにそれらの企業が全て公表されています。仮にこのようなことになれば、家族企業などは別として、企業価値に致命的影響を与えかねません。長時間労働対策は、本腰を入れなければならない喫緊の課題ということになります。次回に続きます。
グルメ弁護士のつぶやき
温かいを通り越して暑くなってきましたね。私がいまハマっているのは「めかぶ」と「びわ」です。訳が分かりませんね。「めかぶ」は、スーパーでもかなり種類があるので、味や量など、自分好みのものをぜひ探してください。私のお勧めは、カネリョウ海藻の「三陸宮城県産めかぶ(かつおタレ付)」です。味付けが濃く、酒の肴にもなります。「びわ」は、長崎産もいいですが、先日、千葉産のものを食べました。形、大きさ、味、全てで満足ですが、やっぱり高いので、「たまに」のご褒美ですね!以上、本当に「つぶやき」でした。 平成29年5月16日発行 (文責:石崎 冬貴)
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