未払い残業代とは?(3)

これまでは未払い残業代の対象となる「労働時間」の考え方についてお話をしてきました。

今回は、弁護士や労働基準監督署から通知が来ても慌てないように労働時間の管理についてお話をいたします。

 

労働時間の管理方法としては、

①従業員の労働日ごとの始業・終業時刻を記録すること

②記録方法としては、タイムカードやICカードなど客観的にすること

③残業を自己申告にする場合は適正に申告させ、必要により調査をすること

が挙げられます。

 

これらの記録は、労働審判や訴訟になる場合でも重要な証拠となります。

多くの事件では、タイムカードなどをもとに労働時間を算定しますが、よくあるのが、労働時間を30分単位で管理し端数処理している場合で、1分ごとに計算しなおすと思わぬ高額な残業代が発生する可能性があります。

 

記録がない場合は、労働時間の算定が難しくなるので、従業員にとっても不利となることがありますが、パソコンの起動時間やメールの送付時間、従業員の日記や手書きのメモなどによって労働時間が認定されることもあります。

 

また、労働時間の記録など管理をしていない場合、それ自体が従業員からの損害賠償請求の対象になり得ますので、注意が必要です。

 

日々の雑感

いよいよ東京オリンピックがはじまりましたね。

開会式を特に見るとはなくテレビをつけていましたが、ドラクエの音楽が鳴ったときには思わずテレビを見てしまいました。

そういえばリオオリンピックの閉会式の時は「安倍マリオ」が話題になっていましたね。

日本のゲーム文化は世界にも通じているのでしょうか??            (2021年7月27日 文責:下田和宏)