第42号 従業員のtwitterテロが起きたらどうする!?

 会社を守る法律相談第39号で、従業員がTwitterで、悪ふざけ写真や、人を不快にするようなコメントを投稿して、炎上する事件(いわゆる「twitterテロ」)を防ぐ方法を解説しましたが、実際にそのような事件が起きてしまった場合の対処法について、今回解説をします。
 まずは、事実関係の整理です。いつ、誰が、どの媒体に、何について、どのように投稿して、それはなぜかについて、調査し整理します。投稿者と思われる従業員に対しては、投稿の有無、投稿内容の真偽、原因、以前も同様の行為を行ったか、などを聴取します。聴取結果は必ず記録化します。オリジナル投稿は本人に削除させますが、ネットで炎上すると拡散されるので、完全な削除は諦めた方が良いです。それよりも自社のホームページ上で、投稿内容の真偽、原因、本件に対する社の対応、再発防止策を公表することで、炎上を沈静化させることを優先すべきです。また、従業員の行為について、会社が使用者責任を負う可能性があるので、被害者・関係先への事情説明・お詫びは早急に行い、誠意を尽くしておく必要があります。それらの騒動が一段落した時点で、本人に対する懲戒処分を検討することになります。解雇のような重い処分はなかなか認められないので、弁護士に相談の上、冷静に対処しないといけません。

弁護士藤井の一言

 あけましておめでとうございます。今年も皆さんに役に立つ法律情報をお届けできるよう、頑張ります。私の年末は、3月に出版予定の、IT企業向けの労務管理の書籍の監修作業を、紅白を見ながらやっていました。それにしても、紅白で流れる曲がまるでわからず、びっくりしました。もう年ですね。 (文責:藤井)