退職に関するトラブルについて(6)
今回は、不必要に残業をして残業代を請求してくる従業員への対処について、お話し致します。
退職後に未払残業代などを請求されてしまうケースも多いため、事前に対応をしておくことが重要です。
まずは会社内の業務の割振りがどうなっているのかを確認します。
そのなかでさらに、誰でもできる仕事、担当者がやる仕事、時間帯が決まっている仕事などに分類をします。
次に、分類した仕事が、特定の人に集中していないか、偏りがないかなどをチェックします。この時点で偏りがある場合は、仕事の分担を見直す必要があります。
誰でもできる仕事は、マニュアル化し、担当者不在時のサブ担当を決めたり、引継ぎが容易にできるようにしましょう。
ある程度仕分けができたら、残業のルールを決め、徹底するようにしましょう。
一般的には、残業する際には申請書などを事前に上司に提出し、許可を得なければならない、というルールをとっているところが多いかと思いますので、これを徹底しましよう。
このように、特定の従業員に業務が集中しないようにすることと、業務を効率化させること、残業をしないで時間内に仕事を終わらせるという意識を従業員に定着させることがポイントとなります。
未払い残業で、「遅くまでいただけで、別に仕事はしていなかった」というケースも多いですが、業務内容の洗い出しと残業申請等のルールの徹底により、対策をとることも可能です。
日々の雑感
毎日暑い日が続き大変ですが、コロナの感染も拡大していて、いまは「第11波」らしいです。
かくいう私も、先日、発熱とのどの痛みがあり、検査はしていませんが、おそらくコロナに感染していたのではないかと思います。症状はただの風邪にも似ているので、ただの風邪かもしれませんが、念のため5日間は自宅待機をしました。。。
皆様もどうぞご自愛ください。 (2024年7月30日 文責:下田 和宏)
- 退職に関するトラブルについて(10)
- 管理監督者をめぐる問題⑤
- 外国人雇用の法務(15)
- 【労働裁判例を知り、会社を守る!】第5回 従業員が過労自殺した場合の会社の責任は?
- 【下請・フリーランス新法】「買いたたき」とならないようにするための協議とは
- 退職に関するトラブルについて(9)
- 管理監督者をめぐる問題④
- 外国人雇用の法務(14)
- 【労働裁判例を知り、会社を守る!】第4回 同一の労働には同一の賃金を?
- 【下請・フリーランス新法】価格交渉をしないだけで「買いたたき」??
- 退職に関するトラブルについて(8)
- 管理監督者をめぐる問題③
- 外国人雇用の法務(13)
- 【労働裁判例を知り、会社を守る!】第3回 社内のセクハラを放置すると会社にも責任が生ずる?
- 【下請・フリーランス新法】フリーランス新法と下請法の違いとは②
- 退職に関するトラブルについて(7)
- 管理監督者をめぐる問題②
- 外国人雇用の法務(12)
- 【労働裁判例を知り、会社を守る!】第2回 痴漢で罰せられた従業員でも解雇は出来ない?
- 【下請・フリーランス新法】フリーランス新法と下請法の違いとは①
- 退職に関するトラブルについて(6)
- 管理監督者をめぐる問題
- 外国人雇用の法務(11)
- 【労働裁判例を知り、会社を守る!】第1回 準備時間も労働時間?
- 【下請・フリーランス新法】フリーランス新法が適用される「特定受託事業者」とは?
- 退職に関するトラブルについて(5)
- 助成金に関する問題④
- 外国人雇用の法務(10)
- 産業医とは?
- 【下請・フリーランス新法】フリーランス新法は「保護法」ではない!