弁護士会照会について③

引き続き、弁護士会照会についてのお話です。これまでは、弁護士会照会の概要、利用法について、そして団体として照会を受けた場合の対応などについてお話しました。

今回は、実際に弁護士会照会を利用した具体例をいくつかご紹介します。

 

まずは、争いとなっている相手方がいるが、携帯番号以外なにも分からないという場合において、携帯会社に対して、携帯番号をもとに、契約者の氏名、住所、連絡先等を照会したものがあります。

これは比較的よくある照会であり、携帯会社も応じることが常です。この件でも無事に回答を得られ、紛争解決につながりました。

 

次に、交通事故において相手方の責任を追及したいものの、事故の状況についての情報が乏しいという場合において、警察に対して、警察が作成した事故に関する記録(書面)の開示を求めたものがあります。

これもよくある照会であり、必要な条件が揃っていれば、警察は必ず照会に応じます。警察の作成した記録ですから、客観的で信頼でき、事故状況を検討するのに大いに役立ちます。

 

最後に、債務を中々返さない人の給与を差し押えるべく、相手方の勤務先に対して、給与口座について照会したというものがあります。これも紹介としては珍しくないですが、対応は相手の会社によって区々といえるでしょう。給与口座という多分に個人的な情報ゆえ、照会に応じない会社も少なくありません。一方で、応じてくれる会社も、もちろんあります。給与口座が判明すれば差押えに向けて大きな前進となるため、費用も大して掛からないことを考えれば、積極的に照会していくべきといえるでしょう。

 

Atty’s  chat

前回(4月)、グルテンフリーに取り組んでいるとお伝えしましたが、今はやめて、普通にグルテンも摂取する生活に戻っています。理由は、2か月ほど継続しても特に変化が見られなかったためです。どんな健康法も、人によって効果があるなし分かれますよね。ただ、自分には効果がない、ということが分かることも、大きな収穫だと思います。
次はどんな健康法を試そうかと、色々と調べながら考えています。                         (2023年5月29日  文責:越田洋介)