リスクがない取引などない
これまで、約1年ちょっとの期間をかけて、債権回収のお話をさせていただきました。
民事執行法の改正によって情報開示が広く行えるようになるという話や、担保の取り方、実際の回収方法についてのアドバイスなどの話をしてきました。
最後に弁護士からアドバイスしたいのが、「あらゆる取引にはリスクが存在するので、そのリスクを踏まえた取引をする」ということです。
たとえば、銀行からお金を借りられない層に対して、一定の高金利で貸し付けることで成功したのが消費者金融です。消費者金融は、一定の割合で破産したり踏み倒しをする人がいるということを想定し、それでも、それを上回る利益を稼ぐことができるということで、そのビジネスに参入しています。リスクをきちんと踏まえて、それを理解できているなら、飛び込んでもよいわけです。(もちろん回収が難しそうなところから回収ができるなら、万々歳なわけです。)
リスクが低いところで勝負するほうがトラブルは少ないですが、利益も少なくなりがちです。ハイリスクだからこそハイリターンなところがあるのがビジネスの世界です。
弁護士は、これまで、嫌というほどトラブルを見てきているため、トラブルの芽を見つけることが得意です。弁護士が、ちょっと口うるさくコメントをしてしまうこともあります。
みなさまには、それを全部鵜呑みにせず(?)、それを上回る利益を稼ぎ出せるかという観点で、ビジネスを進めていただければと思います。
来年度からは、消費者被害と中小企業を題材に話ができればと思っております。
週末のおでかけ日記
コロナのマスク着用期間がついに終了ですね。・・・と思っていたのですが、週末から風邪をこじらせてしまいました(念のためお伝えしておきますが、コロナ抗原検査では陰性でしたので、ご安心を。)。今朝、わたしは復活したのですが、今度は娘が発熱をしてしまいました。いま、この記事も、娘をだっこしながら書いています。
ここのところ、寒暖差も激しくなっていますので、みなさまも、体調にはお気をつけいただければと思います!
(2023年3月13日 文責:杉浦智彦)
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- 実録・労働審判③
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- 【消費者被害と中小企業編】景品表示法ではないというための「資料」
- 賃金の減額について(2)
- 実録・労働審判➁
- 会社に役立つ刑事豆知識(9)
- 労働基準監督署に未払賃金を指摘されたら?
- 【消費者被害と中小企業編】健康食品と薬機法、そして景品表示法
- 賃金の減額について(1)
- 実録・労働審判
- 会社に役立つ刑事豆知識(8)
- 労働基準監督署とは?
- 【消費者被害と中小企業編】消費者法は悪徳商法以外にも適用される!
- 残業時間の上限について(14)
- 弁護士会照会について③
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- プライバシーポリシーは作った上で公表しているか?
- 【消費者被害と中小企業編】 この1年でお話をすることについて
- 休日の割増賃金について(13)
- 弁護士会照会について➁
- 会社に役立つ刑事豆知識(6)
- 株主が誰か把握できているか?
- リスクがない取引などない
- テレワークを行う場合の労働時間の把握(12)
- 弁護士会照会について
- 会社に役立つ刑事豆知識(5)
- いわゆる36協定は締結されているか?
- 電子マネー(PayPayなど)の強制執行