いわゆる36協定は締結されているか?

今回は、いわゆる36協定の話になります。

この36協定は、よく「サブロク協定」「サンロク協定」などと呼ばれ、聞き馴染みのある方も多いと思います。

なぜ「36」なのかというと、労働基準法の36条に書かれているからなのですね。

 

労働基準法では、労働時間の上限は「1日あたり8時間」「1週あたり40時間」と定められています。

ただ、いくら働き方改革の時代だからといっても…全従業員に、この上限時間内でだけ働いてもらうだけで会社が順調に回せる企業はかなり少数派かと思います。

やはり、必要に応じてどうしても残業が必要という企業様がほとんどなのではないでしょうか。

 

そして、「残業代さえ出していれば残業はさせてOK」というわけではないのですね。

あくまでも「1日あたり8時間を超えて」「1週あたり40時間を超えて」働いてもらうためには、会社側と従業員側の事前の合意が必要になるのです。

まさにそれが、36協定なのですね。

この36協定を締結していないにも関わらず残業をさせていた場合、最悪の場合は会社や労務管理担当者に対して6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金となる可能性すらあります(この刑事罰が科されるのはよほど悪質なケースに限られますが)。

ほとんどの企業様は、しっかり36協定を締結されているケースが多いです。

 

ただ稀に、うっかり締結されていないことや、1度締結していてもその有効期限が過ぎているということもあります。

もしお心当たりがありましたら、すぐに準備のお手伝いをさせていただきたく思いますので、ご連絡ください!

 

弁護士の徒然草

あまりの運動不足を解消するためと、前から興味があったこともあり、「カポエイラ」を習い始めました。

カポエイラは、よくブラジル発祥の「ダンスのような格闘技」と言われています。

そして歴史を紐解いてみると「黒人奴隷達が、看守にばれないようにダンスのふりをして格闘技の練習していた」という説が強いらしいのですね。

私の自宅マンションの屋上がフリースペースで、タバコを吸ったり球技をしなければ基本自由使用可能なので、土日など時間がある際に練習をしています。ただ、カポエイラは、よく言えば「アクロバティック」、悪く言えば「怪しげな動き」が多いのですね。

なので…マンション屋上でクネクネしたり飛び跳ねたりと怪しげな動きをしている人物を見つけても、どうか通報しないでください(笑)。                                                                                          (2023年1月30日 文責:佐山洸二郎)