債権回収編 【担保1】

今回からは、担保の話をします。

 

担保は、どのような取引の場合に必要となるでしょうか。ほとんどの取引では、契約で決められた期限までに自発的に支払いがなされるため、担保が必要となることはほとんどありません。わざわざ担保が不要なのに求めようとすると「我が社を信用していないのか」と怒られてしまうこともあるでしょう。

 

担保は、2つの場面で大切になります。一つは、新しい取引先と高額の取引を行う場合です。信頼関係がないため、担保をとってリスクを回避するということがよくあります。

もう一つが、取引相手が倒産の危機にあるという噂が流れたような場合です。実際には倒産の危機がなくとも、そのような「噂」が流れているわけですから、他の取引先も懸念を抱く可能性があり、今後の回収が難しくなる可能性があるからです。この場合は、途中からでも担保をとったほうがいいことが多いです。

 

担保があると、担保から回収することは当然として、債務者にとっても、「この債権者への支払を優先しなければならない」と思ってもらえるため、回収にとってはとても有利なものになります。そのため、担保は取れるなら取ったほうがいいといえるでしょう。

ただ、そうはいっても、「何を担保に取るのがよいのか」「どのような形で担保を取るのがよいのか」というHow toの話は、なかなか分からないところだと思います。

 

次回から、業種別に分けて、担保の取り方を解説していきたいと思います。

 

週末のお出かけ日記

夏ですね。そうめんが美味しい季節になりました。我が家は、Amazonで「三輪そうめん山本」の手延素麺を箱買いしています。
先日、たまたま家の在庫がなくなって、仕方無く、約5年振りに近所のスーパーで売っている安売りのそうめんを食べたのですが、太いしコシもないし喉越しも悪いし・・・。
インターネットで検索すると、「安いそうめんはまずい」という記事も多く、(一般人でもわかる程度に)高いそうめんは違うという声が多いようです。もしかすると、そうめんは、一度高いものに手を出してしまうと安いものが食べられなくなる代物なのかもしれません。                                                                             (2021年8月3日 文責:杉浦智彦)