事業承継編(4)どこにいったんだ、株主・・・
Q)株式を集める必要があるのはわかるのですが、一部の株をもっていた会社が既に倒産して、現在の株式がどこにあるのかわかりません。どうしたらいいですか?
事業承継の一つの「キモ」は、その会社の株式をどれだけ集められるかというところにあります。ただ、そうはいっても、いざ株主を調べてみたら、株式を持っていた会社が既に倒産していて、結局株式がどこにあるか分からないなんていうことがあります。
まずは株主を探してみることが大切ですが、もし見つからない場合でも、会社法は手段を用意してくれています。一つは、所在不明株主から強制的に株式を買い取れる制度です。ただ、これを実行するには、細かい手続きが必要となり、さらに期間も最低6年かかります。
そんなに時間をかけてられないという場合、実は奥の手があります。それが「特別支配株主の株式売渡請求」という制度です。この制度は、9割の株式をもっている株主がほかの株式を強制的に買い取れるものなのですが、実はこの制度を使えば、所在が不明な株主に対しても売渡請求ができるのです。
この特別支配株主の売渡請求は、単独で9割の株式をもっている株主でないと使えないので、結局、事業承継の総まとめの段階で使うべきスキームになります。もし9割の株式を集められそうで、なおかつ所在不明株主の株式割合が少ない場合は、活用を検討してみてもよいでしょう。ぜひ、弁護士にご相談ください。
週末のお出かけ日記
私が銭湯フリークだというのは、これまでもお伝えしてきたところです。実は先週末、鹿児島の指宿に行き、日本にしかない入浴方法である「砂風呂」を体感してきました!
砂風呂は屋外にあり、そこまで行くのに凍えていましたが、いざ砂に埋められると、10分くらいしか入らないのに汗だくになりました。いやー、これ、なかなか良かったです。
ご当地グルメの「温たまらん丼」にも舌鼓を打ち、充実した週末を過ごせました。
(平成31年2月4日発行 文責:杉浦智彦)
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