離婚問題の基礎(10)~慰謝料(解決金)~

今回は、離婚に伴う慰謝料(解決金)について、書きたいと思います。

 

離婚をお考えの方からは、相手方に対し、慰謝料を請求したいというご相談を多くいただきます。

 

しかし、性格の不一致など離婚原因がお互いにあって(当事者になってしまうと、相手が悪いの一点張りになってしまいますが。。。)、どちらか一方にあると言えない場合には、慰謝料を請求できないことがほとんどです。

ただ、離婚したいと考えている夫(妻)から、相手に一定額のお金を支払って離婚することに納得してもらう、というケースも実務ではよくあります。

 

法的に慰謝料が請求できるのは、不貞(不倫)、暴力などが典型事例ですが、事実関係について相手方が認めていない場合には、証拠を集めるなどして立証をしていかなければなりません。

 

暴力については、医師による診断書が有効ですが、写真などもあったほうがいいでしょう。

 

不貞(不倫)については、もともと妻(又は夫)にバレないようにするものですから、証拠集めも難しくなります。私がいままで扱った事件では、メールやLINEなどのSNSをチェックしたり、費用は掛かりますが興信所のようなプロにお願いしたり、友達などに尾行をお願いしたりして、ホテルや自宅などでの密会現場を押さえられるかどうかがポイントとなります。

 

こちらが証拠を出すまで不貞(不倫)を認めない方も少なからずいらっしゃいますので、慰謝料を求める場合には、弁護士による対応が必要となります。

日々の雑感

何となく革靴ネタが続きましたが、今回も革靴ネタです。。。

仕事でほぼ革靴ですが、革靴を履いていると甲の部分などに皺ができます。革靴の皺は一度できると二度と戻らないということで、こだわる人は、ボールペンなどで自分にとって理想的な皺を作ってから、履き下ろす、ということもやるようです。革靴の皺なんて本人以外は誰も気にしない、完全なる自己満足の世界ですよね。

(平成30年8月21日発行 文責:下田和宏)