休職とは?

従業員の心身の健康状態については、良い時もあれば悪い時もありますので、もちろん会社を休むこともありますよね。
ただ一言で「休む」と言っても、法的には実に様々な種類に分類されています。

今回はそのうち「休職」についてお話させていただければと思います。

ちなみに他には「欠勤」「休業」などの種類があり、それぞれさらに細かく分類されていますが、そのあたりはまたの機会にお話させていただければと思います。

休職とは、会社が従業員に対し、雇用契約自体は維持させながら、仕事は行わないようにしてもらい、心身の健康の回復に努めてもらうことです。

多くの場合には、休職中は、給与は出されないこととなっています。
ここで注意が必要なのは「ただ会社を休んでいる状態」だとしても、それが「休職」とは言えないことです。

ただ休んでいるだけであれば、休職でなく欠勤に分類されるケースが多いです。
「休職」と言えるためには、あくまで就業規則上の規定に従って、会社が従業員に対して休職命令などを出す必要があります。

多くの就業規則では「傷病による欠勤が続いているとき」「会社が必要と認めたとき」などに休職とすることが出来ると定められているケースが多いです。

そして休職がある程度の期間、例えば6か月続いた場合などには、「自然退職」となると規定されていることが多いです(ただし、実際は「解雇」と同じく厳しく制限されるというのが、法律や裁判所の見方です)。

 

以上をまとめると、「休職」とは、「休み」の中でも、就業規則に定められた場合に生ずることのある、いわば「オフィシャルな休み」の状態であって、復職しない場合には自然退職となるものだと定義付けられると思います。

 

弁護士の徒然草

元々散歩は好きなのですが、最近は食後すぐに10分~20分ほど散歩することを心掛けています。出来るだけ食後すぐの方が、血糖値の急上昇を抑えられることにより、血管を傷つけたり脂肪がつきやすくなるのを抑えられるらしいです。
…飲酒により失われる健康をこういうところで取り戻そうと必死なのですが、実際どこまで効果があるのかはよくわかりません!
また、散歩していると自然と頭が整理されるという効果もあります。
担当させていただいている皆様の案件も、散歩しながら頭を整理してまた次の方針を立てていくということを繰り返しております。                                                                                                      (2024年2月13日 文責:佐山 洸二郎)