退職に関するトラブルについて(20)

退職時に意外とトラブルになりやすいのが、「離職理由」の扱いです。会社としては自己都合退職と考えていても、退職者側が「実質的には会社都合だ」と主張し、離職票の記載内容を巡って問題になるケースは少なくありません。

 

離職票の離職理由は、失業給付の受給条件や給付開始時期に影響するため、退職者にとっては重要な問題です。
そのため、退職者がハローワークに異議を申し立て、会社に対して事情の説明を求められることもあります。

 

実務上は、退職の経緯をできるだけ明確に記録しておくことが重要です。
例えば、本人からの退職の申し出であることを示す退職届や、退職理由を確認した書面、面談記録などを残しておくことで、後から「退職を強要された」「実質的には解雇だった」といった主張が出た場合にも、会社側の説明がしやすくなります。

 

また、退職の話し合いの過程で「会社都合扱いにしてほしい」と求められることもありますが、実態と異なる離職理由を記載することは、後のトラブルにつながる可能性があります。
会社としては、その場の関係調整だけで判断するのではなく、事実関係を整理したうえで慎重に対応することが必要です。

 

離職理由の問題は、単なる事務手続きのように見えて、退職後の紛争の火種になりやすいポイントでもあります。
退職時の手続を丁寧に進め、経緯をきちんと記録しておくことが、結果として会社を守ることにもつながります。

 

日々の雑感

この時期になると、毎年同じことを書いていて恐縮ですが、花粉症の季節ですね。私も花粉症なので、例年この時期はなかなかつらいのですが、昨年末ごろからアレルギー性のじんましんが出てしまい、アレルギー対策の薬を飲んでいたこともあってか、実は今年の花粉症はそれほどきつくありません。とはいえ、結局はどちらもアレルギーなので、早くどちらも落ち着いてほしいものです。                                                                                  (2026年3月16日  文責:下田  和宏)