退職に関するトラブルについて(23)
今回は、在職中の転職活動についてご説明いたします。
近年は転職が一般的になり、在職中から転職活動を始める従業員も珍しくありません。しかし、「勤務時間中に面接へ行っている」「会社のパソコンで求人に応募している」「取引先に退職予定を伝えている」といった相談を受けることがあります。
まず、従業員が在職中に転職活動を行うこと自体を禁止することはできません。
憲法上、職業選択の自由が保障されており、退職に向けた準備を行うこと自体は原則として適法です。
もっとも、勤務時間中に無断で面接へ行ったり、会社のパソコンやメールアドレスを私的な転職活動に利用したりすることは、職務専念義務や会社のルールに反する可能性があります。
また、在職中に同僚を勧誘したり、取引先へ退職予定を伝えて転職先への取引を持ちかけたりするような行為は、会社に損害を与えるおそれがあり、場合によっては法的な問題となることもあります。
企業としては、転職活動そのものを問題視するのではなく、勤務時間中の私的活動や会社の情報・設備の利用について、就業規則でルールを明確にしておくことが重要です。
また、退職の申出があった後は、顧客対応や情報管理の状況を確認し、必要に応じて業務内容やアクセス権限を見直すことも有効です。
転職は珍しいことではない時代だからこそ、感情的な対応ではなく、会社として守るべきルールを整理し、円満な退職につなげることが、後のトラブル防止につながります。
日々の雑感
小学2年生の娘も夏休みに入りました。私が子どもの頃は、夏休みといえば朝から夕方まで外で遊ぶのが当たり前でしたが、最近は暑さが厳しすぎて、熱中症の心配もあり、気軽に外で遊ばせることができません。大人も以前のように真夏にスーツやジャケットを着る機会が減り、時代が変わったことを実感します。子どもたちが安心して外で遊べる夏が戻ってきてほしいものですね。 (2026年8月6日 文責:下田 和宏)
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