活用事例 パワハラで会社を辞めさせられたと、元社員が賠償請求してきた

サービス業の会社様(従業員約10名)

Before

・数か月働いただけで、自主退職した元社員が、弁護士を通して損害賠償を請求してきた。

 パワハラ(自分の上司から、人格を無視したような暴言を受けた)により精神を病んで、事実上退職に追い込まれたのだ

 から、損害賠償を請求すると主張してきた。

・確かに、「暴言」といわれるような言葉使いをしていたことは事実であると認められたが、その上司は他の社員に対して

 も同じような言葉使いをしており、他の人達は特にそれを気にすることもなく仕事をしてる。

・元社員は、私生活のことなどで問題を抱えており、もともと精神的に弱い状態にあった

 (多くの社員からの聞き取りで明らかに)

・元社員本人にも原因の一部があったとしても、やはり「暴言」といえるものがなされている以上、会社側の責任が無くな

 るわけではない。

 

After

・相手方の弁護士と話し合いを行い、相手方の請求金額の数分の一で和解することが出来た。

※本件は何とか解決できたが、今後は会社内での「暴言」などをなくすように、会社のコンプライアンス体制の構築が問題

 となっていく。

 

顧問弁護士活用ポイント

・相手方が労働審判や裁判を起こすには、時間と費用が掛かる。相手方としてもある程度のところで落としどころを探して

 いるのが通常。

 今回の場合、本人側にも原因がある以上、事実上会社の支払う賠償金額は下がることが予想され、弁護士がつくことで、

 相手方との交渉を有利に進めることができ、時間的にも、賠償金額においても、縮小することが出来た。