英文契約書の基本構造
一般的な英文契約書は、
①表題(Title)
②前文文(Whereas clause etc.)
③定義条項(Definitions)
④本体条項(Operative part)
⑤一般条項(General Provisions)
⑥契約書末尾文言
⑦署名(Signature)
⑧添付書類(Exhibits)
で構成されています。
①表題
表題は契約の一部とはみなされませんので、どんなものでも構いません。タイトルの違いによって法的効果が異なることはありません。
②前文
前文は、頭書(premises)と説明条項(Whereas Clause)で構成されています。前文の頭書(premises)では、「この契約書は、誰と誰の間に、いつ、何のためにかわされたものである」か、を記載します。具体的には、契約締結日、契約当事者の氏名・住所、法人の設立準拠法を記載します。説明条項は「以下のことを証する」という意味で、当事者間の契約に至ったいきさつを説明する項目です。具体的には、契約締結までの経緯、契約の目的等が記載します。さらに、約因文言で当事者間の対価関係が規定します。
③定義条項
契約書で使用される用語の定義を定めます。定義された用語は、それが定義語であることを示すために大文字やクォーテーションマークを使用して強調します。
④本体条項
契約当事者間の権利・義務の詳細と具体的な取引内容を定めます。取引条件を反映して内容が規定されるので、契約書作成の中で一番力を入れるべきところです。
⑤一般条項
契約の解釈や運用、紛争解決などに関して当事者間で合意した条件について規定する条項です。具体的には、一般条項は契約期間や契約解除の条件や秘密保持などについて規定します。
一般条項について詳しくはこちら
⑥契約書末尾文言
「以上の証として、本契約当事者は、・・・・・調印を行わせた」という契約書を締めくくる内容を掲載します。
【典型的な締めのフレーズ】
IN WITNESS WHEREOF, the parties hereto have caused this Agreement to be executed by their duly authorized representatives as of the date first above written.
⑦署名
当事者で、サインをする権限を持つ人々がサインをします。
ABC INTERNATIONAL、INC.
By: [ここに署名します]
Robert Anderson
President and CEO
YOKOHAMA CO.,LTD.
By: [ここに署名します]
Taro Yokohama
President
⑧添付書類
添付書類で細かく規定する場合が添付します。