ニッチな製品製造会社の破産
①破産に至る経緯
中小企業だが、列車専用の特別な製品を作る会社。
ニッチな需要はあるが、価格の問題など、時代の流れの中経営を続けるのが困難に。
連帯保証人たる経営者も、高齢の中、仕事を続ける意欲をなくし、破産申請を決意。
②申し立て手続き
在庫の処分など問題となる中、受任通知を債権者に発送後、裁判所に破産の申し立て。
同時に、経営者も個人破産の申し立てを行う。
③破産の手続き
ニッチな商品だけに、代替商品の供給が難しく、会社の在庫に興味を示すものも存在。
管財人とともに買主を選定し、少しでも債権者に回せる財源を確保した。
④弁護士からの一言
特殊な製品を扱う会社は世に沢山あるようです。その様な会社が破産して初めて、大切なものが亡くなったときが付く人が多くいます。
会社が破産する前に、価格を上げるなど、破産しないで済む方法を考えるべきではなかったかと非常に残念です。その様な企業に、破綻前からアドバイスできるような弁護士になりたいものです。