契約書を書かないと損をする。

互いに信用があるから不要?

仲の良い企業との取引の場合、「信頼関係があるから、契約書なんかなくても大丈夫ですよ!」なんておっしゃる方、よくいらっしゃいます。
たしかに、信頼関係がある間は、契約書なんかなくても、きちんと取引できるんですよね。
でも、この先ずっと信頼関係が崩れないといえますか?企業は日々変化します。
担当者も変われば、社長さえ変わることもあるわけです。
もしかしたら、担当者同士の反りが合わないで、簡単にその信頼関係は崩れることもありうるのです。私達の依頼者にも、実際に、いままで取引していた相手方が他の企業に買収され、従前どおりの取引ができなくなったということがあったのです。
信頼関係がなくなったとき、契約書がないと、相手に今まで通りの仕事を求めることが困難になり、そのことに文句さえ言えなくなる可能性があります。
でも、契約書があれば、信頼関係がなくなったときでも、取引相手に、いままで通りの行為を要求することができるのです。
とは言っても、信頼関係が出来上がっているので、いまさら契約書を交わすのは難しい・・・ですよね。
私達はこれまでに何度も、契約途中での契約書締結のお手伝いをさせていただいているのですが、契約途中であっても契約書を結んでもらう1つの方法は、「先に契約書を作って、持って行ってしまう」ということです。
案外、取引相手も、「契約書はあったほうがいいけど、作るのは面倒だな」と思っていることは多いのです。
もし、契約書を持って行っても、相手方が「別に契約書なんかなくても、いままで問題なく契約出来たでしょ」とおっしゃたなら、「これから、世代交代が起こっても、御社と末永く取引したいんです!そのためには、契約書は絶対に必要なのです!」と説得してみてください。
末永く取引する上で契約書を作る必要とは何でしょうか。その1つが、次に述べるように、「紛争処理の方針をすぐ決められる」ことなのです。

契約書があるからこそ、紛争処理の方針をすぐ決められる

信頼関係を維持する上でも、契約書はとても大切なのです。
時に、世の中には予想していないことが起こることがあるのです。
例えば、ある食品を仕入れようとしたとき、運搬途中で、その運送業者のトラックが事故に遭い、食品が燃えてしまった場合、誰がそのリスクを負うのでしょうか。
契約書がなければ、言い合いになり、喧嘩になり、結果として訴訟にまで発展するということは、充分にありえます。このとき、あなたは、仲の良かった取引相手を失うだけでなく、訴訟の準備のために、多くの時間と金を失うことになるのです。
もし、契約書を作って、この場合、どちらがリスクを負うかを明記していれば、すぐに紛争は処理でき、リスクを負うことになった人も、事前に自分が決めたことだからと納得して受け入れてくれる場合が多いです。
こうなると、訴訟のかける時間やお金を失うことはないですし、取引相手との信頼関係も、失うことはないですね。

契約書が、裁判で勝つための証拠になる

仮に、契約書があっても、訴訟に発展してしまうことがあります。
それでも、当事者が署名をした契約書があれば、裁判所は、基本的に、その契約書に記載された内容通りの契約があったと認めてくれるのです。
 このように、訴訟になったとしても、契約書は、勝つための極めて強力な証拠になるのです。