第134号 従業員の問題行動3

従業員の問題行為についての第3回目です。

前回は、私生活で問題を起こしてしまった場合について解説しましたが、今回は業務上の問題を起こしてしまった従業員に対しての対応を考えていきます。

業務に関するものとして一番重いのは、横領など、会社の財産に手を付けるというものですね。万単位での窃盗や横領であれば、事実確認をした上で、自宅謹慎を命じるのが基本的な方法です。その際に、言い逃れができないように、できる限りの資料を集めて、ヒアリングの際に、本人に突きつけます。弁護士立会いでもよいでしょう。ほとんどの企業では、耳をそろえて返還すれば大事にはしないが、誠実に対応しない場合には、警察に通報する、という扱いをしていると思います。このあたりは社風や経営者の判断にもよるでしょう。

その他よくあるのは、秩序を乱すような行為です。身だしなみが汚い。業務上の指示に従わない。同僚や上司との協調性がない。正当な理由なく周囲を誹謗中傷する。挙げ始めるときりがありませんが、実は、これらは、会社として一番攻めにくいところです。何度も注意しているのに全く変わらないと、「クビだ!」と言いたくなりますが、実務的には、口頭で注意し、始末書を書かせ、けん責などをし、何度もしつこいくらい警告してからでなければ、なかなか解雇はできません。要は、ルールを守らないことをしっかりと証拠として残さないといけないということです。

 

上記とは少し違うかもしれませんが、経歴詐称というのもよくありますね。これも心情的には、「詐欺だ!」となりますが、現状の業務に支障がないと、経歴詐称のみを理由にしては解雇できません。専門的な業種で、必要な資格や技能がないとか、塾の先生などで一定の学歴が非常に重要だとか、そういった決定的な事情がないと、なかなか難しいのが実情です。

次回に続きます。

グルメ弁護士のつぶやき

私の担当分としては、今年最後になりました。
皆さま、今年はどんな美味しいものを召し上がりましたか?どんな美味しいお酒をお飲みになりましたか?
私は、一年を振り返ると、走馬灯のようにその一年で食べたものが思い出されます。そして、「来年は何食べよう」と思うのです。ただ、食べてばかりでは体がおかしくなります。
来年の頭に、「ハマスタ駅伝」というのを走ることにしました。5人で3キロずつ、合計15キロを走るだけなのですが、現在、頑張ってトレーニングしています。どんなに恥ずかしい内容でも、結果はこの欄でご報告します!
今年も残りわずか、さて年越しは何食べよう・・・。  
平成28年12月19日発行 (文責:石崎 冬貴)