第126号 たった一人が何百もの商標出願!?(2)

前回から「国全体の1割の商標出願を一人の男性が行うといった事件」について、お話ししております。

前回は、「商標登録は早い者勝ちというルールと、「商登録に現に標を使っ
必要がない」というルールによって、このような大量出願の問題が生じてしまったというところ まで、お話しました。
今回は、実際に使いたい、登録したいという商標が、先行する大量の商標出願とかちあってし まったら、どういう手段が取れるのかについて、簡単にお話しします。
大まかに対処方法を並べますと、①諦める、②被らないように商標を調整、変更する、③法的
手続で不当だと主張する、④相手方と交渉する、といったものになります。

①なんかは、「おい、諦めるって何にも解決してないだろう!」といった突っ込みが聞こえてきそうですが、②~④は一定のコストがかかりますし、 商標は会社のイメージを左右するもので
すから、紛争しているといった風評のほうが嫌だ、もうきっぱり諦めて別のものにしようといっ
た判断は現実的にあり得るところなのです(いわゆる「泣き寝入り」なのですが、それが企業経 営にとっては合理的だということも、悲しいながら現実的にはあるところなのです)。

②のところは、先行している商標と、使いたい商標を、弁理士さんなどに依頼して抵触しないように、調整するというものですね。かなり専門的な作業を要しますので、弁理士さんなどの専 門家に依頼しないとなかなか難しいでしょう。

③「こんな明らかに不合理なのは、納得できない。裁判所も分かってくれるはずだ!」という ことで、法的な手続をとるというのがもっとも筋が通っているように感じられるかもしれませ ん。ただ、「裁判官に分かってもらう」というのは、なかなか大変です。一見、感覚的にはどち らかが、不当なことを言っていても、それが「証拠によって確からしい」と分からないと判断さ れません。やっぱり、かなり大変な労力とコストがかかります。

「じゃあ、どうればいいの?!」ということで、④の「交渉」のお話をしようと思っていたのですが、それは、また次回、お話させていただきます。

とにかく明るい弁護士の近況

先日、ポルシェのレース大会を『観戦』しに行ったお話をしたら、「私が、ポルシェに乗っ ている。」という『誤解』を与えてしまったようです。私は、『見てた』だけなんです、、、私も かっこいい車に乗りたいのですが。。。それは、さておき、最近なぜか、私のほうに、車やバイクといった乗り物関係のご依頼を受けることが多いです。大阪にいたときなんかは、中型バイクの免許を取ったりもしてましたので、「自動車・バイク専門弁護士」というのも良いのかなと、結構、真剣に考えております。(文責:山村暢彦)