第110号 相続の基礎の基礎(5)~保険の活用~

税理士や弁護士などの「プロ」なら誰でも知っているが、普通の人は意外と知らないことが沢山あります。その一つが、相続における保険の活用です。

一般的に「保険」といえば、家の火災保険や、生命保険などをいいます。一定の保険料を支払う代わりに、火災や死亡などが生じた場合に、保険金が支払われるわけです。こういう保険なら、相続と何の関係があるのかわかりませんよね。
しかし、相続のときに保険はとても重要です。500万円までは、相続税なしで、相続人に相続させることができるのです。つまり、自分が死んだときに、500万円の保険金が相続人に入るような、保険契約をあらかじめ結んでおけば、その500万円には相続税がかかりません。資産家の場合、相続税で半分程度とられてしまいます。つまり、250万円の相続税を支払うところ、その税金を支払わないで済むことになるのです。これはある意味非常に有名な節税方法です。しかし、本当にやる人は意外と少ないようです。これにはいくつかの理由があったと思うのです。

そもそも、最近までは相続税を支払う人はほんの僅かでした。6000万円程度の資産なら相続税はかからなかったからです。だから、保険の活用にもそもそも興味がなかったのでしょう。しかし、法律改正により、4000万円程度以上の財産については相続税が発生します。そうしますと、より多くの人が、相続税対策をする必要があります。
それよりなにより、保険を使っての節税方法をしない一番の理由は、なんとなく面倒くさいからだと思います。私の父にも、保険を活用した相続税活用を教えたんですが、「そんな面倒なのは、なんとなくいやだ。」と言われちゃいました。。。。                   平成28年6月6日発行 第110号(文責:大山 滋郎)