第104号 労働組合との戦い方(7)

労働組合への対応について連載しています。今回は、団交が打ち切られたあとの場面について解説します。
団交で双方が妥結できず、打ち切られると、組合側は法廷闘争に持ち込みます。もちろん、街宣車やビラまきなど力技に出ることもありますが、よほど悪質な場合でなければ、そこまではしません。とはいえ、弊事務所の近辺でも、労働組合が、一年以上、街宣車を走らせていたことがあります・・・。(もちろん、うちの事務所の事件ではありません!)
個別紛争(解雇や未払い賃金など個々の従業員の問題)の場合は、通常、組合が、提携している弁護士を代理人として立てた上で、労働審判や民事訴訟といった流れに進みます。解雇無効を争う場合で怖いのは、「賃金仮払いの仮処分」というものです。
これは、当面の生活費ということで、仮に賃金を支払わせる決定で、勝ち負けが分からないうちに一定期間分の賃金を強制的に支払わせるというものですから、何人かにまとめて起こされると、数百万単位の預金を差し押さえられる場合もあり、会社側にとってはかなりの負担となります。いきなりの差押えによって、資金繰りに困ってしまうケースも少なくありません。
ただ、仮処分も、いきなり行われるわけではありません。事前に、「審尋」というこちらの言い分を聞く手続があります。その中で、従業員が他から収入を得ていたり、他に資産があるなどを主張することで、仮処分を防いだり、金額を下げるといった対応が可能です。
一番よいのは、団体交渉の前からご相談いただくことですが、仮に、具体的な紛争になりそうな場合は、「芽」の段階から、すぐにご相談ください。
次回は、団交後、労働組合が、集団的労働紛争(団交拒否等の不当労働行為など)を問題とした場合について、解説していきます。

グルメ弁護士のつぶやき

前回のFOODEXに引き続き、先週は、「FABEX 2016」というイベントに行ってきました!まあ、基本的には同じような食品・飲食業界のイベントです。今回、入場ゲートの近くにあった蕎麦焼酎をいきなり飲んだので、序盤からかなり勢いがつきました!辛い鍋の試食を立て続けに行って、コンディションへの影響もありましたが、それでも、感触のご褒美にサンプルをもらえたのでよかったです(笑)業務的にもいい出会いがありましたし、引き続き、飲食系イベントには参加していきたいと思います!(文責:石崎)