第99号: 労働組合との戦い方(6)

労働組合への対応について連載しています。
前回は団交の導入場面でしたので、今回は団交が少し進んだ場面に移ります。団交を繰り返していくと、組合も会社も、落としどころを探っていくことになります。繰り返しになりますが、団交の大前提として、会社側は組合の要求を飲む義務がない」ということを忘れないでください。団交で必要なのは、誠実に対応することであって、妥結することではありません。したがって、落としどころの中には、「団交を打ち切る」という内容も含まれることになります。団交が煮詰まってくると、同じことの繰り返しになることがありますので、そのような状況であれば、打ち切ることも検討してください。
うまく交渉が進み、合意に至った場合、それを書面化することになりますが、このとき、組合主導で合意書の案が作成されることが多いと思います。どちらが第一案を作るかは大きな問題ではありませんが、これも契約書の一種ですから、しっかりと内容を吟味してから合意してください。当然ですが、組合は相手方です。中立的な立場ではありませんので、それとなく、こちらに不利な条項を挟んだり、必要な条項を入れないといった対応をしてきたりすることも
あるということを忘れてはなりません。
逆に、団交が打ち切られた場合、組合としては、そのまま諦めるか、労働審判や訴訟など的手続を採るかのどちらかです。個別の労働者の問題で、当の本人が諦めるといった事情がない限り、そのまま諦めてしまうということはほとんどないでしょう。法的手続といっても、労基署の手続き、労働委員会の手続き、裁判所の手続きと色々とあります。また、内容についても、単純に、解雇や減給など個別の問題を直接扱うのか、団交拒否や不利益取扱いなど、組合の問題を表面に出すのかといった区別があり、その争い方は様々です。
次回は、これら、団交後の経過について、解説いたします。

グルメ弁護士のつぶやき

先週、「FOODEX JAPAN 2016」というイベントに行ってきました。飲食業界の方はご存知かと思いますが、要は、食品や関連産業の見本市です。業界関係者しか入れないのですが、私、フードコーディネーターを持っているので、招待状が来るのです!直接のお客さんは出店していませんでしたが、今回も知人はおりましたので、業界トレンドなどを探ってきましたが、やはり食品業界は奥が深いですね。とりあえずあまり深いことは考えず、試食まみれになってきました(笑)(文責:石崎)