第98号 債権法改正解説 法定利率について

さて、債権法改正の解説の続きです。
今回は、法定利率についてです。まず、現在の法律ですと、法定利率は基本年5%、商売をしている場合には年6%となります。結構高いですね。預金の利率の何倍でしょうか。現に、バブルがはじけた後になると、この利率が高すぎるということで批判がおきておりました。裁判と言ったら、年単位でかかるので、判決で請求が認められてしまった場合、利息部分が馬鹿にならない金額になってしまうのです。
このような批判を受けて、改正法では、利率を年3%に下げた上、3年毎に利率を変更することになりました。利率を現在の景気に合わせた上、景気の波に応じて利率を変更できるようにしたのです。
さて、ここまでは請求される側の話しです。
請求する側に立った場合、法律が改正されると、現在よりも請求できる利息が少なくなってしまいます。それではどうしたらよいかというと、契約をきちんと結んでおくということになります。契約で利率を定めておけば、それが適用されます。勿論、お金の貸し借りの場合には、法律上、上限となる利率が決まっております。法律上の制限がない場合には、当事者間の契約で利息を自由に決めることができますから、契約書でカバーすることができるのです。
このように、契約書の確認が一層必要となってきます。相手が期日に遅れて、遅延損害金を請求しようとしても、法律が変わったせいで低い利率でしか請求できない・・・そのようなことがないように確認はしっかりしましょう。

新入?弁護士のつぶやき

3月ですね。本日くらいから暖かくなってきました。とは言え油断禁物です。体調を崩すと仕事に復帰するまで時間がかかってしまいます。先月はインフルエンザにかかり大変でした。(文責:竹内)