第97号 「新しい取引先がちゃんと支払ってくれるか不安なんですけど・・・」(2)

~支払い方法で有利になる(ⅱ)~ 
【前回(92号)までのあらすじ】
債権回収の事前対策としては、現金払いがベストで、そうでない場合に、約束手形や「でんさい」というものを使っても
らうのが重要ですよというアドバイスまでしていました。
手形がどういうものかをご存知の方は多いでしょう。一方、電子記録債権(でんさい)は聞いたこともないという人も多いでしょう。でんさいというのは、要するに約束手形の電子版す。いずれも、銀行を通じてお金の決済を行います。
ご存知のとおり、手形もでんさいも、支払われないと「不渡り」といって、債務者は事実上倒産すると考えられています。だからこそ、手形債権者に対しては、手元にお金がある限り、他の債権者よりも優先して本気で支払おうとするわけですね。
ところで、「不渡りを出すと倒産する」と考えられているというのは、法律的にはどういうことなのでしょうか。実は、法律には「不渡り」という言葉はないのです!「手形交換所規則」という自主ルールで、一回目の不渡りだと全銀行にその情報が流れ、二回目の不渡りで銀行取引停止処分となるだけなのです。一回目の不渡りでも、銀行と取引しにくくなってお金が回らなくなります。そのような理由で、「事実上の倒産」と言われているのですね。
手形はこのように、倒産を回避するために優先的に支払ってもらえるわけですが、さらに、もう一段階悪い状況のとき、つまり「お金はないけど事業は続けたい」と考えている債務者と交渉するときにも、かなり強い切り札になるのです。具体的にどのような交渉をすべきかについては、次回解説します。

私が弁護士になるまで

私はこれまで、テレビによって人生を決めてきた節があります。私が剣道を始めたのは、「るろうに剣心」のアニメを見たからですし、私がギターを始めたのも「テツand トモ」を見たからですし、私がベースを始めたのも、「はなわ」を見たからです(今思えば完全にアホですね)。
私が法律家を目指したのは、実は、高校に入る直前の昼間に「カバチタレ!」(2001年のドラマ)の再放送を見たからなんです。ショートカットの深津絵里さんが、とてもかわいくて、「こんな美人と仕事をしたい!!」と思って(←アホ)、行政書士になろうと思ったのです。次回に続きます。(文責:杉浦)