第96号 「SMAPなのにSMAPを名乗れない??」

~商標権取得の大切さ~
先月、SMAPの解散報道がなされ大きな反響を呼びました。元マネージャーの独立を機に、中居君、稲垣君、草彅君、香取君の4人がともに、独立しようとしたという報道です。現在は、4人とも残留するということで事態は収束しているようです。
このSMAP解散報道ですが、実際に4人が独立していた場合、SMAPのメンバーであった4人はもはやSMAPと名乗れなくなっていた可能性があるのです。少しこの当たりを法的に解説してみます。
「SMAP」というのは、皆さんご存知の通り、中居君、木村君、稲垣君、草彅君、香取君の5人の国民的アイドルグループです。「SMAP」というのは、そのグループの名前です。そうすると、そのグループのメンバーが自由に「SMAP」と名乗ることができるのは当然のことのように感じないでしょうか。
ですが、「SMAP」というグループの名称は、法的には、音楽業務、CD、グッズ販売などについて登録されている『商標』(業務や商品が誰のものなのか示す「看板」)なのです。そうすると、「SMAP」という名称を自由に使うことができるのは、「SMAP」という商標権を持っている権利者ということになります。
ここまでくれば、自由に「SMAP」という看板を使えるのは、誰かというのは察しがついたでしょうか。そうです。「SMAP」という商標権を所有しているジャニーズ事務所が、「SMAP」という名称を自由に使用できるのです。なので、「SMAP」のメンバーでありながらも、事務所から独立後には「SMAP」という名称を使えない事態となっていたかもしれないのです。
このようなケースは、通常の会社でもあり得ます。今回のジャニーズ事務所のようにしっかりと、権利を取得していれば、会社がその名称を「商標権」という権利によって使うことができ、無断に使用しようとする行為を止めることができます。
他方で、しっかりと、会社が権利を取得していないと、せっかくの看板商品であっても、その名称を退職した社員などに使用されてしまい、無用の争いを生んでしまうこともあるのです。このような事例を次回の法律相談にてお話しさせていただければと思います。

とにかく明るい弁護士の近況

だんだんと横浜生活にも慣れてまいりました。懇親会の席などで、「もう3日も住めば、みんな『はまっ子』だよ。」なんて言ってもらえると、とても嬉しくなります。
その一方で、私、大阪の出身なのですが、故郷の「たこ焼き」の味を思い出してしまうことも多々あるのです。その気持ちが募って、最近友人を招いて、たこ焼きパーティーを行いました。「関西では、一家に一台たこ焼き器がある。」との迷信らしからぬ噂がありますが、我が家でもたこ焼き器を完備するようになったのでした。(文責:山村 暢彦)