第95号 相続の基礎の基礎(2)~遺言の役割~

「遺言は作っておいた方が良いですよ。」と、沢山の方たちに勧めてきました。ただ、なかなか自分のこととして、納得してもらえないことが多いんですね。
「うちは争うことなんかないよ!」「そもそもそんなに財産がないから大丈夫だよ。」なんて言われることもよくあります。確かにそういう場合もあるでしょう。
ただ、遺言というのは、必ずしも争いがなくても作っておいた方が良いのです。何故かというと、相続の手続きがかなり楽になる場合が多いからなんです。
相続の場合、戸籍などの関連書類を集めるのが非常に大変ですし、費用もかかります。
亡くなった人の、子供を作れる頃の年齢(12歳頃)からの戸籍を全て取り寄せて、隠し子などいないことを、戸籍上示す必要があります。場合によっては、兄弟や甥姪など、関連する人達の戸籍を、全国から山のように取りよせることもあります。
また、相続人の一人がどこかに行っていて連絡がつかないような場合もあります。海外にいて、必要書類を取り寄せるのが大変なときもあるでしょう。そういう場合であっても、遺言さえあれば、必要書類がなくても相続手続きを進めることができるのです。遺言を作っておくほうが、費用的にも安いですし、簡単です。残された人の、手間暇時間と費用を考えても、遺言を作成しておくことはお勧めです。
といった具合に人には進めているんですが、恥ずかしながら私はまだ遺言を作っていませんでした。どうしても自分のことになると、「まだまだ早い!」なんて思ってしまいます。これではダメだということで、近くの公証役場に行き、現在遺言書を作成中です。できましたら、さらに自信を持って皆様にもお勧めします! 顧問料の範囲で対応しますので、お気軽にご相談願います!