第94号: 労働組合との戦い方(5)

労働組合への対応についての5回目です。いつの間にか長期シリーズになってきました。
さて、今回からは、団体交渉の場でみられる具体的な問題をみていきましょう。団交では、組合から、「パフォーマンス」ともみられる言動が多くみられます。それらに対しては、感情的にならず、冷静に対応することが必要です。
まず一つ目、細かい法律の条文や規則を持ち出す。これは本当によくみられます。専門家が立ち会っていればよいのですが、そうでない場合、会社担当者と組合では、知識の差があるのは当然ですから、この点を殊更に強調するのです。この場合、「そのような条文や規則の存在を確認したいので、誤解がないように書面でその点を指摘してほしい。改めて専門家と検討して回答する。」で構いません。
次に、手続的な部分を非難するパターン。団体交渉までに少し時間がかかってしまったり、やり取りで齟齬があったりすると、殊更に会社の責任を主張してきます。本当に売り言葉に買い言葉の流れでしたが、私も、団交の席上、会社役員同席の中で委任状を求められたことがあります!ただ、これらは本筋とは関係ないところですので、「ご指摘の点は理解したので、今後も誠実に対応していく。」とだけ伝えれば問題ありません。
それから、会社の準備不足を指摘する場合もあります。その場で詳細なデータを求められ回答できなかったり、会社側の出席者が、決裁権者ではなく担当者であったりする場合などによくあるパターンです。「誤った情報や判断を示すことはできないので、至急調査・検討の上、改めて回答する。」といった回答をしておけば充分です。
要は、場外乱闘を持ち掛ける組合に対して、「熱くならない」という点が重要です。交渉を持ち掛けているのは組合側ですので、基本的には組合に話させて、こちらは最小限だけ回答すればよいという原則を忘れてはなりません。次回に続きます。

グルメ弁護士のつぶやき

本当に寒い日が続きます。最近バタバタしておりまして、グルメ弁護士なのに、なかなか外食ができていません・・・。それでも、今が旬!(ちょっと遅いかも)ということで、先日、ウナギを爆買いし、2月1日、いわゆる寒の土用の丑の日に、大変おいしくいただきました!精をつけて、この冬を乗り切ります!!(文責:石崎)