第89号:「新しい取引先がちゃんと支払ってくれるか不安なんですけど・・・」(1)
~契約時に一瞬で出来る2つの対策~

営業が見つけてくれた新規の取引先。熱意はあるんだけど、ちゃんと支払ってくれるか心配・・・。企業にとって新しい取引はとても喜ばしいものです。ただ、初めての取引ですから、不安もつきもの。初めての会社と、どう上手く取引し、債権を焦げ付かせないようにしていくかを、これから私の経験した実例を踏まえて数回に分けて解説していきます。

まず今回は、「いましか契約できるチャンスはない!」というとき、一瞬でできる2つの対をお教えします。
1つ目。絶対にやっておいてほしいのは、その相手の会社の登記の取得です。実は、会社の登記は、「登記情報提供サービス」というWeb サイトで一瞬で見ることが出来るんです(有料)。登記には、会社の代表者(社長など)の住所が載っていますし、本店の住所もあります。実際に私が担当した事例なのですが、つい最近設立された会社で代表者が関西在住なのに、本店の場所が、聞いていた場所と全然違う東京の某所だったなんてことがあったのです。
最近だと会社設立は郵送で安く簡単に行えますから、結局、その会社の実態自体がなかったけです。そのように、契約すべきでない会社をある程度選別できるのです。
2つ目契約時に連帯保証を含めた契約書にサインさせることです。あらかじめ営業の人に、「連帯保証」の項目が入った契約書のフォーマットを持参させることが重要になります。
連帯保証契約をしておくと、その会社だけではなく、代表者個人に対しても請求することができるようになります。保証契約は、法律上、書面にしておかなければ無効となりますし、その後に行うことはかなり難しいです。相手が「連帯保証しても取引したい!」と思っているタイミングで契約書を出せるようにしなければならないのです。
「どうやって営業の人に契約書の書き方を教えたらいいの?」このように思われる場合には、顧問弁護士に講習会を依頼するなどの対応をすることをオススメします。

若手弁護士の近況

平成27年11月30日に弊事務所に加入した杉浦智彦と申します。横浜に来る前は関西で弁護士をしていました。現在、念願の一人暮らしを満喫しています。部屋でロバート・グラスパーの曲を流しつつ、コーヒーを淹れて外を眺めると、何となく「都会」に来たことを実感しているところです。(文責:杉浦)