第88号 労働組合との戦い方(4)

労働組合への対応についての4回目です。先週から、団体交渉について、よくある問題を一つずつ取り上げています。
前回、会社は、労働組合と、誠実に団交しなければならないという点を解説しました。今回は、団交そのもの流れを解説します。
団交は、組合からの団交申入れから始まります。そこに議題が書かれていますので、まずはその内容を検討しましょう。相手は労働組合、労務のプロですから、基本的には、会社側も弁護士や社労士などの専門家に相談すべきです。その上で、組合側と、団交の日時や場所について調整しますが、同時に、組合側の問題意識や当日の交渉事項について、確認しておいてもよいと思います。議題によっては、事前準備が必要になることもあるからです。また、その際に、参加人数の調整をすることも忘れないようにしてください。組合側の人数が圧倒的だと、それだけで交渉が難航する可能性があります。組合側出席者の役職・地位なども、組合側の姿勢を知る意味でも重要な情報です。
そして、団交前にこちらでもしっかりと準備した上で、当日の団交に臨みます。団交当日は、参加者の確認を行った後、労働組合から、当日の議題・要求事項について説明があります。その中で、組合側から質問がなされますので、可能な限り丁寧な説明を行ってください。ただ、あくまで、その場で分かる範囲で構いません。通常、労働組合はボイスレコーダーなどで録音していますから、その場で言質を取られて、あとから苦しい立場になることもあります。もちろん、何を聞かれても「分からない」という回答では不誠実な団交になってしまいますが、全てをその場で回答する必要はありませんし、前回説明したとおり、組合側の要求を丸呑みする必要もありません。
忘れてはならないのは、組合はプロであること、団交にはしっかりと準備して臨むこと、この2つです。

グルメ弁護士のつぶやき

ずいぶんと冬らしくなってきましたが、それでもまだまだ暖かいですね。(ちなみに本日12月10日は私の誕生日です!)お客様からたくさんのお歳暮をいただいており、グルメ弁護士としては本当に楽しい毎日を過ごしております(笑)。
さて、この年末、弊事務所に2人の弁護士が加わります。それぞれ、改めてご挨拶させていただきますが、それに伴い、この「会社を守る法律相談」もさらにパワーアップします!ご期待ください!(文責:石崎)