第86号 労働組合との戦い方(3)

労働組合への対応について解説しています。労働組合との団体交渉については、たくさんの論点がありますので、一つずつ見ていくことにします。
まず、基本的な事項から。団体交渉で最も重要なのは、会社は、労働組合からの要求について、満額回答する必要はないということです。法律が義務付けているのは、「誠実に団交すること」だけ。
誠実に団体交渉を行い、労使双方でしっかり議論したも
のの、結論的に組合側の要求を受け入れることができなかった、というのは、全く違法ではありません。(もちろん、その後、組合の要求が裁判所で認められる可能性はあります。)
そこで問題となるのは、「誠実な団交」が何を意味するかです。
団交自体に応じない、これは当然違法です。最初から結論ありきで、根拠を示したり譲歩の余地を検討するなど一切行わない、これも誠実な団交ではありません。文書でのやり取りに固執して面会しないというのも、違法と判断されたケースがあります。逆に、時間や出席人数を合理的なものに制限するというのは問題ありません。
場所も、組合や会社ではなく、第三者(貸し会議室など)とすることも
通常行われることです。(ただし、組合によって、会議室の費用の折半に応じないところもあります。)
このように、誠実かどうかというのは、微妙な加減で変わってきますので、判断が難しいところがありますが、あえて一般化すれば、「組合の要求をしっかりと聞く場を設け、応じられるかどうかをしっかりと検討し、応じられないのであれば、その理由をしっかりと説明する。」といった形になるかと思います。
とにかく、団交拒否は、不当労働行為となりやすい典型ですので、初期対応については、充分な準備が必要です。(とはいえ、会社が誠実に団交していても、組合は、自己の要求が通らないと、ほとんどの場合、「結論ありきの不誠実な団交だった」と主張してくると思われます。)
次回も引き続き、団交を巡る問題点について解説します。

グルメ弁護士のつぶやき

寒暖の差が激しいですね。鼻腔が炎症を起こして、ひどい目に遭いました・・・。
それはさておき、先日、結婚式に列席してきました。コースが和食で、最後には、土鍋で炊いたご飯が。
お代わり自由ということだったので、バイキングのように、カウンターまで行ってお代わりをもらってきました(笑)
大変おいしかったです。ごちそうさまでした!(文責:石崎)