第84号 労働組合との戦い方(2)

前回から、労働組合への対応について解説しています。前回は、「組合ができた」というところでしたが、今回は、組合との交渉に入っていきます。
組合の要求は、集団的労働紛争に関するものと、個別的労働紛争に関するものの2つに分かれます。集団的労働紛争というのは、組合への不当労働行為や、従業員全体の賃上げ(ベアなど)など、組合(その他、従業員の団体)と会社との間での紛争になります。個別的労働紛争というのは、配転や解雇など、まさに個々の従業員の労働条件に関する紛争です。
「労働組合」といってイメージされるのは前者ですが、最近は、後者の方が増えているといってよいでしょう。確かに、大きな会社で企業別組合自体が大きかったり、組合は小さくても、連合や全労連など大きな組合の傘下に入っている場合は、上部組織とタイミングを合わせて、春闘なども行いますが、組合の規模も小さくなり、会社経営も横並び・右肩上がりではない現状では、集団的労働紛争でやり取りすることはほとんどありません。したがって、ほとんどの組合との交渉は、個別的労働紛争に関するものといってよいでしょう。ただ、個別労働紛争を巡り、「この解雇や組合への嫌がらせだ」といって、不当労働行為という集団的労働紛争も持ち込んでくる組合は多いといえます。
個別的労働紛争の内容は、多岐に渡りますが、最近は、解雇や残業代、配転などが多くなっています。(まあ一般的に問題になるのはこのあたりですよね。)大企業でなければ、ほとんどの場合、最初はこちらをきっかけに、組合とやり取りすることになるでしょう。通常は、「組合員●●の解雇について、団体交渉を申し入れる。」といった内容の申し入れから始まります。次回は、この団体交渉を巡る問題について、解説していきます。

グルメ弁護士のつぶやき

涼しくなりましたね。秋から冬へと、食べ物がおいしい時期になりました。グルメ弁護士としては、グルメ活動にも精を出す時期です(笑)最近、北海道出身の知人がこちらに来るということになり、北海道といえば海産物ということでお土産を頼んだところ、イクラを持ってきてくれました。私、イクラ大好きなので喜んでいたのですが、聞くと、鮭を買うところから初めて、筋子を取り出し、わざわざ醤油漬けにしてくれたとのこと。北海道おそるべし!ということで、大変おいしくいただきました。(文責:石崎)