第81号:パクリとは?どのような場合に著作権侵害になるの?

今回のテーマは、パクリについてです。昨今、オリンピックのエンブレムについて、「パクリ」でないかとの疑念が生じております。
そこで、今回のテーマは、「パクリ」の中でも、著作権侵害について説明します。
まず、著作権侵害が問題となるのは、著作物(思想感情の創作的表現)であって、単なるアイデアは著作物ではありません。ですから、アイデアが単に似ているというだけでは、著作権侵害にはならないのです。
次に、著作権にはいろいろな権利がありますが、その侵害が特に問題になるのは、複製権と翻案権です。
複製権は、著作物をそのままコピーする権利で、既存の著作物を元にしていて(依拠性)、かつ、同じ(同一性)でなければ、複製権侵害とはなりません。オリンピックのエンブレム問題で、元となったエンブレムを見ていたか、いないかというのは、この依拠性があるかどうかを問題としているのです。
また、翻案権というのは、著作物の本質を保ったまま別の表現(翻訳、編曲、変形、脚色など)をする権利のことです。そして、翻案権侵害にあたるか否かは、その表現の中に、元の著作物の本質部分を見て取れるか否か(「本質的な特徴を直接感得」できるか)ということで判断されます。
表現の「本質」が問題となりますので、ありふれた表現については、複製権侵害にはならないと言われております。
複製権侵害にしても、翻案権侵害にしても分り辛いので、心配になったら、弁護士に相談することをおすすめします。

新入弁護士のつぶやき

8月も後半に入り、涼しさも一段落ついた印象があります。先ほど、甲子園の優勝校が決定しましたが、この季節になると、来るべき秋に気が向いてしまいます。(文責:竹内)