第80号 採用活動と内定のルールとは?(5)

月2回お送りしているこの「新・会社を守る法律相談」も80号になりました。
なんだか末広がりでいいですね(笑)
採用活動と内定のルールについて、4回に渡って連載してきました。今号は、総まとめをしたいと思います。
とにかく気を付けてほしいことは、「一度、内定を出してしまうと簡単には取り消せない」ということです。これに尽きます。内定も労働契約の成立ですから、従業員を解雇するのと同じくらい大変だということは、絶対に忘れないでください。
ではどうするかというと、採用を慎重にやりましょうということでした。採用についても色々とルールはありますが、基本的には、契約自由の原則が働いています。ですから、誰をどのような条件で採用するか、というのは、基本的に会社は自由に決められるのです。労働問題は、ほとんど、どの場面でも使用者に不利ですが、唯一、採用段階だけは、対等な立場で交渉を進められるということですね。特に、就職活動についての報道などをみても、昨今は基本的に買い手市場ですから、むしろ、会社側の方がイニシアティブを取って、充実した採用活動を行える土壌ができているのではないでしょうか。
とはいえ、特に中小企業の場合、この時代でも、なかなか人材不足のようです。そのため、後でトラブルになるかもしれないと分かりながら、新しい従業員を雇い入れるケースも少なくありません。しかし、労働紛争は、時間的にも費用的にも非常にコストがかかります。そのことを念頭に、期間雇用やアルバイト、インターンなどを事前に行うなど、慎重かつ柔軟な採用活動を行ってほしいと思っています。

グルメ弁護士のつぶやき

同期弁護士の結婚式で大阪に行ってきました。大阪と言えば食い倒れ。とはいうものの、私は神戸に住んでいたことがあるので、大阪といっても、正直あまり珍しい感じはしないのです。
そこで、少し時間があったので、和歌山まで足を延ばし、名物の鯖寿司(「なれ寿司」というそうです。)を食べてみました。酢の加減もよく、しょうがもさっぱりと、暑い夏にぴったりで激ウマでした。使用する酢と発酵の度合いによって、「本なれ」と「早なれ」というのがあるんですが、前者は上級者用らしく後者にしておきました(笑)
次回こそ「本なれ」で!(文責:石崎)