第58号 従業員と節税(1)

今回は、知っているようで知らない、従業員にまつわる節税について、二回に分けて整理してみたいと思います。
1 中小企業退職金共済
従業員一人あたり月額5000円~30000円の積み立てを行うものです。一定額助成があります。法人は全額損金算入され、従業員は退職時に退職金として受け取れます。
2 保険
「長期平準定期保険」や「逓増定期保険」。掛け捨ての生命保険ですが、10年までの間に解約すると80%~100%近い解約返戻金があります。保険料は半額が損金算入されます。役員が退職する年度などに解約すると、退職金と相殺できてお得、といった使い方が可能です。
3 食事代
その食事の価額の 50%以上を従業員本人から徴収すると、月額3500 円までは損金算入できます。
4 制服
仕事上の制服で、勤務場所以外では通常着用しない(できない)ものならば給与にはなりません。会社名やロゴなどが入っていることや、制服を見てその社員だとわかることが必要です。
5 永年表彰
5年、10年などの勤続年数毎に贈る記念品は給与にならず経費にできます。(ただし、現金ではダメです。)①記念品や招待旅行の金額が、贈られた者の勤続年数などに照らし社会通念上妥当であると認められること②表彰がおおむね10年以上の勤続年数の者を対象として、かつ2回以上の表彰を受けるものについては、おおむね5年以上の間隔をおいて行われるものである必要があります。

弁護士川島の一言

錦織君が全米オープンで準優勝しました。準決勝、決勝と試合を観ましたが、観ている方の心が折れるようなポイントの取られ方をしても、錦織君は心折れずに球を打ち返していました。それで、あれだけの結果を出したのだから、本当に強靱なメンタルだなと思います。私も、交渉の相手方や裁判所にどれだけ罵られても折れない心を身につけたいものです。まずはマイケル・チャンのようなコーチを探すところから始めようと思います。(文責:川島)