第41号 従業員からパワハラで訴えられた!(3)

前回(第38号)・前々回(第35号)と、「パワハラ」について解説しています。前号に引き続き、パワハラに当たる可能性がある行為ついて、順番に解説していきたいと思います。
前号では、暴行や傷害、名誉棄損や侮辱など分かりやすいものから、仲間外しや無視といった、少し判断しにくいところまで見てきました。今号では、さらに微妙なものが出てきます。
まずは、「過大な要求」です。厚労省の報告書は、業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害などを挙げています。絶対に不可能なノルマを課したり、業務に何の意味もないようなことをさせたりといったものが含まれるでしょう。
一方で、「過小な要求」というのもあります。業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと。つまり、理由もないのに、明らかに簡単な仕事をさせたりといったことがこれに当たります。
このあたりになるとかなり微妙ですよね。叱咤激励のために強い負荷をかけ、厳しいノルマを課すことは通常あることですし、逆に、少し足元がおろそかになっている従業員に、基本に立ち返らせるため、新卒社員と同様の仕事を与えることもおかしくありません。
厚労省も、「業務上の適正な指導との線引きが容易ではないため、業種や企業文化、その行為の状況、期間などが影響する。」と述べていますが、まさにそのとおりでしょう。
そして、最後の類型は、「個の侵害」ということで、プライベートに過度に立ち入ることを挙げています。これは、感覚的には分かりますが、おそらくセクハラで問題となるケースの方が多いような気がします。
では、これらの類型を踏まえて、会社としてはどのようにパワハラ対策を行っていくか、次回、シリーズの最終回で検討してみたいと思います。

新人弁護士のつぶやき

頑張ってスカッシュ継続しています。1時間もやると体力も限界で、聞くところによると、テニスの2~3倍の運動量があるようです!やればやるほど奥が深いので、ラケットでも買って本格的にやろうかと思います。コーチとも仲良くなりましたし。ただ、隣のコートでやっているラケットボールも、スピード感があって楽しそうなので、浮気してしまいそうです。(文責:石﨑)