第21号 秘密保持契約は、雛形を使ってはいけない!?

第18号でも紹介しましたが、秘密保持契約は、秘密情報を扱うことの多い企業の皆さんにとって、馴染みの深い契約だと思います。
ある程度フォーマットが決まっている契約なので、ネットで拾ってきた雛形や、以前に取引先から示された雛形を、そのまま使っている企業も多いのではないでしょうか。
確かに、秘密保持契約書には、基本的なパターンがある程度決まっています。
しかし、雛形をそのまま使った場合、2分の1の確率でリスクがあります
秘密保持契約を結ぶ場合、基本的には、一方が秘密を提供し、他方が秘密を受領する側になります(双方が秘密を提供し合い、受領し合うパターンもありますが。)。
そして、秘密を提供する側と、受領する側では、秘密保持契約に対するスタンスが、違っていなければいけません
秘密を提供する側としては、相手に秘密を漏らされないように、厳格な内容の契約書にすべきです(秘密管理体制の構築や、その運用について、細かく指定したり、秘密を取り扱う者を制限したり、秘密が漏れた場合の損害賠償責任を定めたり、契約終了時の秘密情報記録媒体の破棄・返還を義務付けたり、契約終了後も秘密保持義務が存続すると定めたりetc)。
他方、秘密を受領する側としては、これらの負担・責任を減らすために、緩い内容の契約書にすべきです。
しかし、世に出回っている秘密保持契約書の雛形は、基本的にはどれも厳格な内容になっています。
そのため、秘密を受領する側としては、雛形をそのまま使ってはいけないのです。
というわけで、こうしましょう。
情報を受領する側のときは、(弁護士に作ってもらった)緩い内容の秘密保持契約を示す
秘密保持契約書は、みなさん普段から見慣れているため、案外きちんとチェックせず、そのまま応じてくれる可能性が高いですよ。

弁護士藤井の一言

先日、胃ガンの発生リスクが分かるというピロリ菌検査をしました。血液採取は痛かったですが、無事、陰性とのことでした。健康意識が乗ってきたので、今度はガン検診を受けることにしました。血液採取をすることで、全種類のガンの発生リスクが分かるそうです。
ピロリ菌検査、やる意味無かったですね。(文責:藤井)