第20号 労基署の調査で絶対にやってはいけないこと

第17号で、労働基準監督署による調査の話をしました。税務調査と違って、あまり気にすることのない労基署による調査ですが、平成23年度には定期監督だけで、13万2829件(申告に基づくものや、再度の監督を含めると17万件以上!)も行われています。同年度の法人税の税務調査(実地調査)件数が、12万9000件ですから、件数だけでいえば税務調査よりも多く行われているのです。したがって、経営者の皆さんは、やはりある程度の心構えをしておく必要があります。
前回は、「誠実に対応しよう」ということで終わりましたが、せっかく馴染みの薄い労基署調査を取り上げましたので、もう少し掘り下げたいと思います。労基署の調査に際して、絶対にやってはいけないのが、データの改ざんや隠匿です。「そんなの税務調査と同じだから分かっているよ」という声も聞こえてきそうですが、記入漏れしたタイムカードや日報を、後から事実と異なる形で埋めたり、調査に当たって従業員(特に人事担当)に、「余計なこと言うなよ」と緘口令を敷いたりというのは、実際に多く聞く話です。脱税で数字そのものをごまかすよりも心理的なハードルが低く、つい軽い気持ちでやってしまうのかもしれません。ただ、立場的に会社が強かった昔なら、事実上問題にならずに済んだかもしれませんが、今のご時世では到底許されません。これらの行為は、違法行為を積極的に隠ぺいする極めて悪質な行為ですから、指導や是正勧告に留まらず、逮捕や家宅捜索、書類送検といった刑事手続の対象ともなりえます。そうなれば、もはや会社だけの問題ではなく、社長個人の生活にも大きな影響を与えますから、そういったことのないように、調査に当たってはしっかりと準備をすべきでしょう。

新人弁護士のつぶやき

前回、コートの話をしましたが、とにかく今年の冬は寒くてたまりません!冷え性男子(何でもかんでも「男子」を付けおって、という感じですね)という言葉もあるそうですが、かくいう私も冷え性男子です。着る物で外から温めつつ、内からも温めようということで、最近、チューブの生姜を持ち歩いています。紅茶など飲み物に入れたり、居酒屋で鍋や煮物にも入れている始末です。私が鞄からチューブの生姜を出すと、大概の友人は目を丸くしますが、その驚きに負けないように、今度はデザート用にシナモンパウダーでも仕入れてやろうかと画策しています。(文責:石﨑)