第19号 この書類、すぐに見せなくて良いの?

一昨年、国税通則法という法律がかなり大幅に改正され、その中でも重要な改正である税務調査に関する規定が、今年の1月1日から施行されました。
この改正の主な内容として、提出された帳簿書類を調査官が預かることができること、調査終了の際に修正申告を勧奨することなどを定めたということがあります。ただ、これらは今までの税務調査でやっていたことを追認する形で定めただけで、実際上今までのやり方を変えるものではありません。
では改正の意味がないかというと、そうでもないのです。
重要なポイントとして、調査の事前通知の際に、「調査の対象となる帳簿書類その他の物件」の通知が調査官に義務づけられたということがあります。これによって、調査官は、事前に見るべき帳簿を指定する必要が生じることとなり、指定されなかった帳簿類はとりあえず用意する必要がなくなりました。ですから、まずは調査の事前確認の際に、どの帳簿書類が必要かをしっかりと調査官からヒアリングすることが重要です
もし、追加で帳簿類を見せることを求められた場合も、事前に指定されてなかったことを理由に、すぐに見せる必要がなくなりました。これまでは、不用意に調査官に資料を見せることで、それを根拠として課税されるというようなことがよくありましたが、今後は、どの資料も充分に対応を考えてから見せればいいということになります。

弁護士川島の一言

昨年の12月より当事務所に入所しました弁護士の川島と申します。国税局で働いていた経験があるものですから、税金の話題が多くなりますが、お付き合い頂ければ幸いです。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
ところで、お正月はこたつと一体化して過ごした結果、わずか1週間でスーツがきつくなってしまいました。今までずっとバスケットをやっていたので体型を維持できていたのですが、仕事を始めてもうバスケットをすることもできず、これからどう体型を保っていくかが目下の重大な課題です。まずはチョコパイを止めるところから始めようと思います。
(文責:川島)