第2号 賞与の減額

質問

1.当社は以前、年に2回、給与2ヶ月分の金額を賞与として支払って来ました。
2.しかし、業績の悪化に伴い、今年度は、1ヶ月分を支給するのが精一杯です。
3.これに対して社員は、一方的な減額だとして、抗議しています。
4.業績に応じて賞与を減額することは、法律上問題となるのでしょうか。

回答

1. 賞与は、給与とは異なり、必ず支給しなければならないものではありません。
2. ただ、就業規則や労働協約などに、支給額・支給率等について具体的に定められている場合は、その通りに支払う義務があります。
3. もっとも、多くの会社の就業規則には、「業績に応じて支給する」と記載されているだけです。このように、具体的な支給額・支給率等が記載されていない場合は、業績に応じて賞与を減額しても、法律上問題にはなりません。
4. ただ、賞与を急激に減額すると、ローンの返済などで、社員に重大な影響をあたえることになります。社員の立場としても、簡単には応じられません。
5. 特に最近は、会社の外部にあって、誰でも入れる「個人加盟ユニオン」が急増しています。賞与の減額に納得しない社員が、この個人加盟ユニオンに入って、会社に団体交渉を求めてくる可能性があります。
6. 賞与を減額する際は、必要に応じて経営資料も提示しながら十分に説明し、社員の納得を得られるように努力しておくことが重要です