第54号 ネット上の誹謗中傷にどう対処する!?

会社がネットの掲示板などで誹謗中傷を受けるケースが増えています。消費者相手のサービスを手がけていると、クレーマーのような消費者が、そのようなことをしてくる場合がありますし、企業間サービスしか手がけていなくても、トラブルを起こして退職した従業員が、転職情報サイトに会社の悪口を書くこともあります。
 以前は、掲示板の管理者に対して、書き込み削除を請求しても、なかなか対応してもらえず、また、書き込んだ相手を調べる術もありませんでした。しかし、そんな問題を解決すべく、「プロバイダ責制限任法」という法律が作られました。
 この法律では、問題のある書き込みについて、「送信防止措置」の請求や、「発信者情報開示」の請求といった、対策が定められています。「送信防止措置」では、掲示板の管理者などに対し、問題のある書き込みの削除を請求すると、一定の場合に削除してもらえるとされています。また、「発信者情報開示」では、掲示板の管理者などに対し、問題のある書き込みをした人のIPアドレス等の情報の開示を請求すると、一定の場合に開示してもらえるとされています。
 ネット上の誹謗誹謗に対しては、プロバイダ責任制限法を活用して対処しましょう。

弁護士藤井の一言

夏に向けて身体を絞るべく、週2~3回ジムに通っています。心なしか、筋肉もついてきたようです。せっかくなので、このまま鍛え抜いて、法律だけでなく、腕力も駆使して闘える弁護士を目指したいと思います。