第37号 リョウチョウが来た!?

3回にわたってアベノミクス税制について解説してきましたが、細かい話が多かったと思います。今回は軽めの話題ということで、税務調査は誰がやるのか、ということについてお話しさせて頂きます。
税務調査は誰がやるのか。そりゃ、税務職員だろう、と思われるかもしれません。
実は…その通りです。税務職員です。ただ、税務調査をする税務職員は、様々な部門に属しています。
どのような部門の職員が調査をするかによって、調査の厳しさにはかなり差があるのです。
厳しい順に並べますと、次のようになります。
査察…いわゆるマルサ。令状を取ってくるので何でもできる。必要があれば壁も壊せる。
資料調査課…リョウチョウと呼ばれる。令状なしに口八丁で社長の机や金庫を開けさせるエキスパート集団。不正が疑われる大規模案件のみ扱う。
特別調査課…トクチョウと呼ばれる。不正が疑われる小規模案件を扱う。
法人課税課…主に大規模な法人の調査。
特別調査官部門…引退間際のベテラン調査官と若手が組みで行う調査。
法人課税部門…普通の税務調査。
国税といえばマルサが有名です。しかし、意外かもしれませんが、国税の中で1番の花形と言われるのは、資料調査課です。グレーな調査手法の限界に挑戦するからですね。
今後税務調査があった際には、どの部門から来たのかぜひ確認してみてください。

弁護士川島の一言

6月に漬けた梅酒ですが、掃除をしている最中に瓶を割ってしまいました。2リットルの梅酒がみるみる床に飲み干される様はなかなか見応えがありました。床はとてもいい匂いをさせて、上機嫌でしたね。
…来年は、丈夫な瓶で漬けようとおもいます。(文責:川島)